ちょっと真面目な話

『大火災 森林・都市を襲うメガファイアの脅威』を見て

昨日の『大水害』に続いて、今日は『大火災』(BS1)。
温暖化の影響で、森林は乾燥化や干ばつが進み、火災が起きやすくなっている。今年カナダで起きた山火事は、東京都とほぼ同じ面積を焼き尽くし8000億円の被害となった。

ブラジルのトランプとも呼ばれる、ボルソナロ大統領が1月に就任すると、経済重視の方針に転換して、アマゾンの保護政策を覆した。
その影響でアマゾンでは火災が急増。今年だけで九州より広い面積が焼失した。

シベリヤ起きた火災は、人が住んでいない地域ということで、当初、消火活動が行われなかった。ロシアでは今年だけで九州の4倍の15万平方㎞もが火災によって焼失した。

インドネシアでは、コピー用紙の原料となるアカシアの植林地を作るための農地開発、パーム油の原料となるアブラヤシ畑を開発するための野焼きなどによって森林が激減している。

森林が火事になると、大量のCO2を排出する。さらに光合成によって、森林がCO2を蓄えてきた機能は減少してしまう。
その合計分だけCO2が排出され、温暖化を推し進めてしまうこととなる。

脱炭素社会の実現に向け、再生可能エネルギーとして注目されているバイオマス発電。来年3月には、日本でも、バイオマス発電としては最大規模の施設が稼働する予定だ。
しかし、生物資源として使用されるのはパーム油である。予定しているパーム油使用量は、日本国内で食品や洗剤などに使用されている総量の10%にもなる。
輸送や加工に使用するCO2も考慮に入れると、CO2の排出量は、石・化燃料よりもむしろ増えてしまうとの見方もある。

インスタントラーメン、ポテトチップス、歯磨き粉、シャンプー、洗剤、医薬品・・・。
無意識に口に入れたり使用したりして、日本人は1年で一人当たり5㎏ものパーム油を消費している。
安価なパーム油の需要増大は、森林伐採や野焼き圧力となって、温暖化を先へと押し進めてしまう。

我々は、こうして知らず知らずのうちに、温暖化のお先棒を担いでいるのだ。
では、我々一人一人が具体的にできることは何か。

RSPO認証パーム油というのがある。森林伐採をしない、火災を起こさない、児童労働をさせないなどの基準をクリアしたパーム油には認証マークが付けられている。
限りパーム油由来商品の使用や利用を減らす。使う場合でも認証マークの付いた商品を選択することで、なにがしかの貢献はできることになる。

自然災害や経済危機など、個人の力ではとても手に負えないリスクが急激に高まり、その圧倒的な脅威を目の前にして、個人の無力さに打ちひしが背けてスルーしたしたい思いに駆られる。
しかし、どのリスクからも目を背けず、自分にできる具体的な対策を考え、たとえ少しずつでも、確実に実践していくことが必要だろう。
他人事ではない。自分の実践については、このブログに披露していくことを宣言しておく。