ちょっと真面目な話

巨大地震予測

いい加減、地震の話題から離れたいと思っていたが、Eテレの『サイエンスZERO』で「巨大地震予測の新たなカギ スロースリップ」を全録で発見し、つい見てしまった。で、今日も地震について。

スロースリップとは、プレート同士が強くくっつきあった固着域の周辺で、陸側のプレートの一部が、ゆっくりと静かにずれ動くもので、人が揺れを感じる地震は生じない。
しかし、このスロースリップを観察することで、数か月先の地震を予測できるようになる可能性があるという。

確かに地震の予測ができることはありがたい。しかし、この予測もまた、100%というわけにはいかない。せいぜい70%とか80%というレベルの予測になるのだ。
この数か月先までに70~80%って、実に悩ましい数字だと思うのだ。

南海トラフ大地震が30年以内に70~80%で起きる、というのが現時点での予測だ。この場合、多くの人は今までと変わらぬ日常を繰り返すだけだ。
明日起こりますと言われたら、必要な荷物をまとめて、すぐに安全地帯まで逃げ出すだろう。

しかし、数か月以内となるとどうだろう。
例えば対象地域にある企業は、社員にどんな指示を出すだろう。会社のことなど気にせずに、直ちに避難しろ、なんてそう簡単には言えないだろう。かといって、家族全員、安全が確認できるまでは田舎に身を寄せたい、と申し出た社員を止めることもできまい。

自分はどうするだろう。
さしあたり木造一軒家に住む両親を自宅マンションに連れてくるぐらいか?
田舎の親戚を頼りに疎開をするのが一番安全だろうが、そこまで実際の行動に移せるかどうかは怪しいなあ。

30年以内に死ぬ確率が70~80%といわれても生活改善をする気はない。余命3か月と宣告されれば、大急ぎで終活するだろう。多少時期がずれても死なないはずがないからだ。

しかし、数か月以内に大地震が来る確率が70~80%では、外れた場合の身の処し方も想定しておかなければならない。

1年以内に脳梗塞を起こす可能性が20%で、3年以内にがんで死亡する確率が34%で、10年以内に心臓発作を起こす確率が58%・・・。
こんなこと、むしろ知らされない方が幸せな気がする。

中途半端に地震予測の精度が上がることは、かえって余計な心配の種を増やすことになりかねないかもしれないよな。