テレビで見た

滅亡確定!?

いやあ、笑った。
連日放送しているNHKの首都直下地震特集。昨夜は「終わりの見えない被災」というテーマで、地震発生から1週間後 、1か月後、1年後、10年後にどんな事態が起きるかをシミュレーションしていた。

その内容があまりに悲惨すぎて救いようが無く、笑い飛ばすしかないほど身もふたもない内容だった。
被災による困った事態は、新たな次の困った事態を引き起こす。その事態はさらなる別の深刻な派生的な事態を招いてしまう。

地震発生から、ツリー状に派生していく事態を「被災ツリー」と名付け、1週間後、1か月後と、影響が各所に広がっていく様子をたどっていくことで番組は進行していく。、

たとえば、病院には受け入れ限度をはるかに超えた負傷者が押し寄せる。せっかく病院にたどり着けても、治療を受けられずに死亡してしまう人が続出する。病院や医師たち自身もが被災者である上に、道路は、倒壊した建物、逃げ惑う人々の車や放置車両の影響もあって大渋滞となっている。
緊急車両も思うように走れない。医薬品も届かない。

水不足、100万人を超える住宅難民、大打撃を受ける経済・・・。
こういった事態が、次々と、同時多発的にあちこちの分野に波及していく様をこれでもかと見せつけられているうちに、日本は滅びてしまうかもしれない、とのセリフが必然のように感じられてきて胸を打つ。

仮設住宅が全く足りないとの報告に「あらかじめ今からたくさん作っておいたらいいんじゃないか。」などと、頓珍漢な思い付きを、 アナウンサーまでが発するので、かえって救いようのなさが際立ってしまう。

これほどまでに徹底的に悲惨な未来を、提示して見せたNHKの覚悟に、まずは敬意を表したい。
「確定的でないことに関して、いたずらに国民の不安をあおるような情報を出してはいけない。」
政府や自治体に限らず、マイナスの情報を出すには勇気がいる。ドラマの中でも、責任者であるシニアマネージャーは、こんな悲惨な情報を海外にまで見せるべきではない、との理由で、堤防決壊の情報を封殺しようとしていた。

今日はいよいよ最終回。「災害に耐える社会へ」とのタイトルだ。
昨日の視聴者が味わった恐怖心や不安を、NHKは払拭することができるだろうか。

「遅かれ早かれ人は死ぬ。しょせん、100%防ぐことなどは無理な相談です。無駄な抵抗はやめて、腹をくくって毎日を楽しみましょう。」

これを上回る、自分たちを具体的な行動に駆り立ててくれるような、説得力ある対策は出てくることのか、大いに楽しみでだ。