ちょっと真面目な話

人口減ってやつは。

「2019年に生まれた赤ちゃんの数が1899年の統計開始から初めて90万人割れし、過去最少となるのが確実になったことが6日、厚生労働省への取材で分かった。同省の研究機関はこれまで90万人割れを21年と見込んでおり、推計より2年早い。」

朝、ヤフーニュースのトピックスでいきなり目に飛び込んできた。今年の出生数は86万人程度にとどまるという。

あれっと思った。
出生数が100万人を割ったのってまだ最近のことのような気がしていたからだ。
改めて厚生省の人口動態統計を調べてみた。
統計がある1947年以降で100万人を割り込んだのは2016年が初めてだ。つまり3年前。そこから15%も減ってしまったことになる。

出生数のピークは1949年。約270万人(沖縄県含まず)である。この数字はいったい何を意味するのか。
アパレル業界で考えてみる。
1949年といえば、朝ドラの『べっぴんさん』でモデルとなった「ファミリア」の母体が創業した翌年に当たる。当時の潜在市場規模は270万人あった。
その270万人の赤ちゃんは毎年成長する。ベビー服から幼児服、小学生から中学生へと子供の成長に合わせてニーズは増大していく。
彼らが成人式を迎えた1969年には270万着の晴れ着やスーツの需要があったことになる。

今年成人を迎えた1999年生まれは118万人しかいない。50年で市場は60%シュリンクしている。成人式の晴れ着は、女性全員が買ったとしても、60万着以上は売れない。
これほど急速に市場規模が縮小していく中で、既存企業の取るべき国内戦略は、詰まるところ企業統合しかありえない。

「預言その3 同業種の企業はすべて合併し、世界中で一業種につき一社しか存在しては
       ならない。支店、営業所、店舗などは、適正な数だけ、適切な場所に
       配置すべきこと。」

これを繁盛哲学で書いたのは2009年6月だ。理解者は増えた気がするが、具体的な進捗は遅々として進まない。
市場がシュリンクするスピードに、統合スピードはついに追い付くことはできずに、結局は、供給過剰は市場経済が崩壊するまで続く運命なのかもしれないなあ。