テレビドラマ

涙腺が緩む

昨日、2回泣いた。
1度目は『まだ結婚できない男』の録画を観て。
建築事務所の村上(塚本高史)の結婚披露宴で、桑野(阿部寛)が原稿なしで語ったスピーチを聞いて、涙腺が緩んでしまった。

2度目は映画『世界一キライなあなたに』のラスト。
事故により重度の脊髄損傷を負って四肢麻痺状態のウィルと、仕事として彼を介護しているうちに愛し合うようになったルーとの、スイスの自殺ほう助機関での別れのシーン。
何らかの奇跡が起きて、ウィルとルーが結ばれるのだろうと安易に決めつけて安心していたので、救いようのない結末に胸を突かれたのである。

ウィルに奇跡が起こる結末にしてしまったら、回復の見込みがないまま、実際に重度の脊髄損傷として、しっかり生きていらっしゃる方に対する冒とく行為になってしまう。
作り物とはいえ、そんなご都合主義の結末など作るわけにはいかないことなど、ちょっと考えればわかったはずなのに、なんてことだ。
自分にも、老いが確実に忍び寄ってきていることを実感するのはこういうときだ。
感受性が強かった若いときなら、ラストの予想をそうそう外すことはなかった。
だいたい、映画やドラマを見て涙が出ることなど1度もなかった。なんとも涙もろくなったものだ。

認知症が進むと、感情の起伏がなくなってくるそうだ。お袋にもその兆候が見えている。
涙を流すほどの感情の起伏があるだけでも、良しとしなければならないのだろう。
でも、涙腺が緩んだ次にやってくるのは、いよいよ尿漏れか、と考えると、情けなさに涙が出そうだよ。