YouTuber

朗読と著作権

序の口YouTuber宣言をして、早速YouTubeにアップしてみた。
学生時代の友人秋田君が出版した詩集『物語/世界』の一編「日盛り」が記念すべき朗読デビューである。自分の汚い姿が映っていたり、下手な画像で作品の価値を壊してしまっては申し訳ない。
そこで、カメラは隠して灰色画面にしたうえで、 録画をスタート。1分半ほどの作品はすぐに完成。公開もあっけないほど簡単にでき、序の口YouTuberは、無事デビューを果たした。

検索してみると発見することができ、視聴者第1号として聞いてみた。録音した自分の声を聞いたのは何年ぶりだろう。家族旅行で撮ったビデオの声は確か聴いたことがあったなあ。
でも、自分が朗読したものを鑑賞するとなると、半世紀近く前までないはずだ。

確か小学校を卒業した後の春休みだったと思う。あるラジオ番組に出演した。NHKの児童劇団にいたのだから、出演したのはもちろんNHK。子供向けの番組だったからラジオ第二だったと思う。出演者は自分ひとり。

自分のことを買ってくれていて、文芸作品でも起用してくれたディレクターが、自分が声変わりする前の声を残しておきたい、とのことでアレンジしてくれたと聞いた。
内容は、ある田舎住まいの、やはり自分と同年代の男の子が、小学校入学前の祖父との思い出を語るというもの。
15分間、ずっと、自分のモノローグというものだった。

タイトルも細かい内容もすっかり忘れてしまったが、録音したカセットテープがどこかにあるはずだ。当時のと今のを聞き比べてみたいものだ。

さて、著作権である。他人の作品を朗読し、YouTubeにアップするのはいけないということがわかった。正確に言うと著作権のうちの口述権というのを侵害してしまうらしい。
知らなかったとはいえ、秋田君ごめんなさい。2度としないので、この1本だけはどうか見逃してください。今度会った時には自分がおごります。

つまり、朗読をするYouTuberとしてやっていくためには、読み上げる作品の著作権者にいちいち許可を取らなければならないことになる。
誰も見ていなくても、である。そんなめんどくさいことはとてもやっていられない。

それでも朗読したい場合にはどうすればよいか。
当たり前だが、自分の作品を朗読するのなら、YouTubeにアップしてもどこからも文句は来ないことに気づいた。
やむを得ず、次回からは、過去に書いたコラムかなにかを読み上げるしかない。
自分の書いた文章を朗読するなんて、みっともないし恥ずかしいけど、朗読したい誘惑の方が勝っている。だから、やる!