グルメ

三田線を行ったり来たり

一人で映画館へ行くのが億劫である。
ほぼ1日中テレビを見ている自分にとって、公開終了後の劇場映画の大半はテレビで見ている。今すぐに見たいとの衝動が強くなければ、わざわざ映画館に足を運ぶ気にはならない。
衝動が強いからといって、映画館に行くとは限らない。新宿や渋谷のように、地下鉄でも乗り換えなければいけない場所でしか上映していない場合には、ハードルがさらに高くなる。

昨日はたまたま西台で打ち合わせがあった。打ち合わせ時間から言って現地付近で昼食を摂るのが合理的だ。
食べログで「西台駅」「ランチ」で最上位の『寿製麺 よしかわ 西台駅前店』が駅すぐにあるとわかり行ってみることにした。お勧めらしい煮干そば白醤油といわし丼を試す。

う、うまい!
スープはかたくちいわし(白口)や、青口、平子(真いわし)など4種類の煮干をブレンド。自家製麺は厳選した上質な国産小麦と全粒粉を、湿度・気温に応じて調節しながら24時間熟成しているとのこと。やさしいスープともちもちした細麺が心地よい。普段は近場のラーメン屋で間に合わせているのでラーメン界全体での評価のポジションはわからないが、自分にとってはベストと言い切ってもいい。
いわし丼もおいしかったが、刺身系はこっちも舌が肥えているので、特別に驚くこともなかった。

打ち合わせも無事終了。ふと、前日に読んだ映画評を思い出し、岩波ホールで初日を迎える『少女は夜明けに夢をみる』を見ようと思い立つ。岩波ホールは神保町で、三田線なら1本で行ける。しかも駅直結なので外に出る必要もない。本当は『象は静かに座っている』の方が見たいのだが、こちらはイメージフォーラムだからハードルの高い渋谷まで行かなければならない。で、岩波ホールに決定。

映画はイランの少女厚生施設を取材したドキュメンタリー。冒頭、一人の少女が施設に収容される場面から始まる。すべての指の指紋を採取され、バストアップの写真が撮られて手続きが進んでいく。

「ズズッ。ズズズズー。」
開始から5分早々にもかかわらず、一つ置いた隣の席からいびきの音が聞こえてきた。周囲の観客の気配を感じると集中できないので、映画館では最前列で見ることにしている。見上げる姿勢を強いられるが、足を前に思いきりずり出し、リクライニング状態で見るのが好きなこともある。

いびきの主は、自分よりも年配のおっさんで、たいして混んでもいないのに最前列に席をとってきた時から少し嫌な予感がしていた。
それにしたって、開始5分でいびきは早い。にらみつけたって起きるわけじゃないし、突っつくわけにもいかない。
なんとか起きて映画を観てもらうことを期待したが、眠気は映画どころじゃなかったらしい。こちらの不快感など知ったことじゃないだろう。いかにも気持ちよさげにいびきをかき続け、エンドロールの音楽で目が覚めたのか、すっきりした表情で起き上がると、さっさと席を立った。

心地よく眠ることが目的だとしたら、映画館は快適である。静かで退屈な映画ならば睡眠導入時の快感はこの上ない。岩波ホールはひざ掛けまで提供してくれるから、いびきのおっさんは確信的に寝に来たのかもしれない。
もっとも岩波ホールの座席は少々堅くて、リクライニングシートとしてはあまり適していない。不自然な姿勢でいると腰や尻が痛くなり、姿勢を何度も変えなければ我慢できないのだ。
文句を言ってもしょうがないが、堅い座席をものともせずに、1時間20分もの間いびきをかきっぱなしだったおっさんのせいで、気もそぞろ。いい映画だったが感想を書く気は失せた。


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